初鰹・今が旬!カロリー控えめで高たんぱくな鰹を使ったレシピ4選
2024年4月18日 投稿者: kuroro オフ

初鰹・今が旬!カロリー控えめで高たんぱくな鰹を使ったレシピ4選

旬の鰹、特に初鰹の美味しさは、日本の食文化において格別なものがあります。初鰹は春から初夏にかけて最も脂がのっている時期であり、この時期に捕れた鰹は「初鰹」と称され、その新鮮な味わいが楽しめます。初鰹は、カロリー控えめで高たんぱくという点で、健康に気を使う方にも最適な食材です。たんぱく質は筋肉の構築に必要不可欠であり、低カロリーであるため、ダイエット中の方にもおすすめの食材です。
 
この記事では、そんな鰹を使った4つのレシピをご紹介します。これらのレシピは、初鰹の美味しさを最大限に引き出しつつ、日々の食事に取り入れやすいものばかり。健康的かつ美味しい初鰹料理を家庭で手軽に楽しむことができます。
 
 

 
 
 
 

鰹の栄養価

鰹はその豊富な栄養価で知られており、特にオメガ3脂肪酸高たんぱく質、そしてビタミン類が豊富に含まれています。これらの栄養素は、日々の健康維持に欠かせないものであり、鰹を食事に取り入れることで得られる健康効果は計り知れません。
 
 

オメガ3脂肪酸

鰹はオメガ3脂肪酸が非常に豊富であることが特徴です。この脂肪酸は心血管系の健康を促進し、心臓病のリスクを低下させる効果があるとされています。さらに、抗炎症作用があり、関節炎や自己免疫疾患の緩和にも役立つと考えられています。
 
 

高たんぱく質

鰹は非常に高いたんぱく質を提供します。たんぱく質は体内で筋肉や組織の構築に不可欠であり、健康な筋肉を維持するために重要です。また、たんぱく質は満足感を提供し、長時間の食欲を抑制する効果があるため、体重管理にも効果的です。
 
 

ビタミンD

鰹はビタミンDも豊富に含まれています。ビタミンDは骨の健康を支えるために必要であり、カルシウムの吸収を助ける重要な役割を果たします。また、ビタミンDは免疫システムの正常な機能にも寄与し、多くの健康問題を防ぐのに役立ちます。
 
 

ビタミンB群

鰹にはビタミンB群も豊富で、特にビタミンB12が注目されます。このビタミンは赤血球の生成を助け、神経系の健康を維持するのに重要です。ビタミンB12は、エネルギー産生にも欠かせない役割を担っています。

 
 
 
 
 
 
 
 

初鰹の選び方と下処理のコツ

初鰹(はつがつお)の季節が到来すると、多くの料理愛好家がその鮮度と風味を最大限に活かした料理を求めています。ここでは、新鮮な初鰹の選び方とその下処理の方法、さらに長く保存するための保存方法について解説します。
 
 

新鮮な初鰹の見分け方

新鮮な鰹を選ぶ際は、以下の点に注意してください。
 

目を見る

新鮮な鰹の目はクリアで透明感があり、ひどく凹んでいないことが重要です。
 

体表を確認

鱗がしっかりと密着しており、表面に光沢があるものを選びます。触った感じがぬめりすぎていないか確認しましょう。
 

色を見る

赤身の色が鮮やかで、白い脂肪の部分がはっきりと白いことが鮮度の良い証拠です。
 

匂いを嗅ぐ

新鮮な鰹はあまり臭みがなく、独特の海の香りがすることが理想的です。
 
 
 

下処理の方法

新鮮な鰹を選んだら、適切な下処理が非常に重要です。
 

血合いの除去

鰹の特有の臭みは血合いに多く含まれています。鰹をさばいた後、中骨に沿って血合いをしっかりと取り除きます。
 

内臓の取り扱い

内臓は新鮮なうちに速やかに取り除き、腹部をきれいに洗い流してください。これが臭みを減らす鍵です。
 

氷水で締める

下処理後の鰹は氷水にさらすことで、身の引き締まりが良くなり、鮮度が保たれます。
 
 
 

保存方法

鰹は傷みやすい魚のため、以下の方法で保存することが望ましいです。
 

適切な温度での保存

冷蔵保存する場合は、0~5℃の温度が適切です。冷凍する場合は、急速冷凍し、解凍も急速に行うことが品質を保つコツです。
 

真空パックの利用

真空パックにすることで空気に触れることなく、鮮度を長持ちさせることができます。使用する前の短時間の冷蔵保存にも適しています。
 

食べやすいサイズに切る

使用する分だけを小分けにして保存すると、使い勝手が良く、無駄がなくなります。

 
 
 

 
 
 

初鰹のたたき

初鰹を使ったたたきのレシピです。表面を軽く焼いて氷水で冷やし、薬味と共に盛り付けます。刻んだ大葉、レモンスライスを添え、ポン酢と醤油で味付け。香ばしさと鮮やかな見た目が食欲をそそります。
 

材料(4人分)

  • 初鰹の刺身用ブロック:1本(約400g)
  • 長ネギ:1本
  • にんにく:1片
  • 大葉:5枚
  • 醤油:50ml
  • ポン酢:50ml
  • ごま油:大さじ1
  • 唐辛子(輪切り):適量
  • かつおぶし:適量
  • レモン(スライス):数枚
  • 塩:少々

 
 

下準備

  1. 鰹のブロックは表面の薄皮を軽く取り、血合いがあれば取り除きます。これによって苦味を減らし、風味豊かなたたきが楽しめます。
  2. 長ネギは白い部分を細かく斜め切りにし、にんにくは薄切りにします。大葉は細かく刻みます。

 
 

調理方法

  1. 初鰹のブロックを熱したグリルパンまたは炭火で表面をさっと焼きます。火が通り過ぎないよう外側だけを焼くことがポイントです。全体の約20%程度に焼き色がつけばOKです。
  2. 焼きあがった鰹はすぐに氷水にくぐらせて表面の熱をとります。これにより、火の入った部分と生の部分の対比が鮮明になります。
  3. 粗熱が取れたら、鰹を約1cm幅に切り分け、準備した薬味と共に盛り付けます。その上からポン酢、醤油、ごま油をかけ、さらに輪切りの唐辛子を加えて辛味を添えます。

 
 
 
 
 
 
 
 

鰹のハーブ焼き(1人前)

鰹の切り身に新鮮なハーブとオリーブオイルを使ったマリネを塗り、オーブンでじっくりと焼き上げるシンプルなレシピです。ローズマリー、タイム、バジルが香る、味わい深い一皿。レモンの酸味がアクセントになり、グリル野菜などとも相性抜群。
 

材料(1人分)

  • 鰹の切り身: 1枚(100~150g程度)
  • オリーブオイル: 大さじ1
  • 新鮮なローズマリー: 1/2枝
  • タイム: 2-3枝
  • バジル: 2-3枚
  • にんにく: 1/2片、みじん切り
  • 塩: 少々
  • 黒こしょう: 少々
  • レモン: 1/2個(皮を少し削ぎ、絞る)

 
 

下準備

  1. 鰹の切り身は、使用する前に冷蔵庫から出して室温に戻す。
  2. ハーブを洗い、水気を切って必要に応じてみじん切りにする。
  3. レモンは1/4に切って絞り、残りの1/4から皮を細かく削ぐ。

 
 

調理手順

  1. オーブンを200度に予熱する。
  2. 小さなボウルにオリーブオイル、みじん切りにしたにんにく、ハーブ、レモンの皮、塩、黒こしょうを入れてよく混ぜる。
  3. 鰹の切り身にこのマリネ液を両面にしっかりと塗り、少し時間を置いて味を染み込ませる。
  4. マリネした鰹の切り身をオーブンで約10分焼く。鰹がほどよく焼けて、中心部がまだほんのりピンク色の場合が最も美味しい。
  5. 焼き上がりに、残りのレモン汁を上からかける。

 
 
 

 
 
 

鰹の塩麹漬け

塩麹は日本の伝統的な調味料であり、その自然な甘みと旨味が食材の味を引き立てるのに最適です。特に新鮮な初鰹を塩麹でマリネすることで、魚本来の風味が際立ち、しっとりとした食感が楽しめます。このレシピでは、そんな塩麹を使って初鰹を漬け込む方法を紹介します。
 

材料(4人分)

  • 初鰹の刺身用ブロック:1本(約400g)
  • 塩麹:大さじ2
  • レモン(薄切り):1個分
  • しょうが(すりおろし):大さじ1
  • 青ねぎ(小口切り):適量
  • オリーブオイル:少々

 
 

下処理

  1. 初鰹は血合いを取り除き、水気をしっかりと拭き取ります。
  2. 鰹の表面を軽く炙ると、香ばしさが加わり、さらに風味が増します。

 
 

塩麹漬けの作り方

  1. 鰹の切り身を一口大のそぎ切りにします。
  2. ボウルに塩麹、すりおろしたしょうがを加えてよく混ぜ合わせます。
  3. 鰹に塩麹の混ぜ合わせたものをまんべんなく塗り、レモンの薄切りを間に挟みます。
  4. 密閉できる容器に入れ、冷蔵庫で1日間漬け込みます。

 
 

料理のポイント

  • 塩麹は鰹の旨味を引き出しつつ、臭みを消してくれる効果もあります。漬け時間は鰹のサイズやお好みによりますが、長すぎると塩気が強くなりすぎるため注意が必要です。
  • 炙りの工程は省略可能ですが、することで味に深みが増し、臭みが抑えられます。

 
 

食べ方

漬けた鰹はそのまま、薄切りにしてお召し上がりいただくのがオススメです。軽く水洗いして塩味を調整し、水気を切ってから盛り付けます。仕上げに青ねぎを散らし、オリーブオイルを少々垂らすと、フレッシュで洗練された味わいになります。

 
 
 
 
 
 
 
 

鰹のカルパッチョ

新鮮な鰹を薄切りにしてルッコラ、赤オニオン、ミニトマトをトッピング。レモン汁とオリーブオイルで味付けし、パルメザンチーズとバジルを加えた鰹のカルパッチョ。シンプルながら豪華な味わいは、特別な日の前菜にぴったりです。
 

材料(2人分)

  • 鰹の刺身用ブロック: 200g
  • 新鮮なルッコラ: 一握り
  • 赤オニオン(薄切り): 1/4個
  • ミニトマト(半分に切る): 8個
  • レモン(絞り汁): 1個分
  • エクストラバージンオリーブオイル: 大さじ3
  • 塩(粗塩が望ましい): 少々
  • 黒コショウ(粗挽き): 適量
  • パルメザンチーズ(削り): 適量
  • フレッシュバジル: 数枚

 
 

下準備

  1. 鰹は冷蔵庫から出し、室温に戻すことで、食材本来の風味を引き出します。
  2. ルッコラは水洗いして水気をしっかりと切り、オニオンは薄くスライスし水にさらして辛みを取ります。
  3. レモンは絞り、ジュースを用意します。
  4. バジルの葉は手でちぎっておくと香りが引き立ちます。

 
 

作り方

  1. 鰹のブロックを非常に薄くスライスします。鮮魚専用のナイフがあれば理想的ですが、一般的な切れ味の良い包丁でも十分です。
  2. 大きめの皿にルッコラを敷き詰め、その上に鰹のスライスを美しく並べます。
  3. 鰹の上に薄切りにした赤オニオン、半分に切ったミニトマトを配置します。
  4. 全体にレモン汁を均等に振りかけ、エクストラバージンオリーブオイルを回しかけます。
  5. 塩と黒コショウを適宜振り、パルメザンチーズを削りかけます。
  6. 最後にフレッシュバジルを上から散らし、完成です。

 
 
 

 
 
 

まとめ

鰹を使った料理は、健康的な食生活を送るための優れた選択肢です。鰹は高たんぱくで低カロリー、さらにはオメガ3脂肪酸などの心臓に良い脂質を豊富に含んでいます。これらの栄養素は、健康維持に必要不可欠で、特に現代の忙しい生活を送る私たちにとって重要です。このように鰹を日常の食事に取り入れることで、バランスの取れた食生活へと導かれます。
 
また、旬の食材を利用する文化は、単に新鮮で美味しいだけでなく、その時期に最も栄養価が高いともされています。旬の鰹を食べることは、自然のリズムに従って食生活を整える方法であり、環境に対する影響も小さくて済みます。食材を旬に合わせて消費することは、持続可能な食文化の促進にも繋がります。
 
私たちが食材を選ぶ際に旬を意識することは、味覚だけでなく、環境への配慮、そして自身の健康を向上させるための意識的な選択と言えるでしょう。このように、鰹をはじめとする旬の食材を楽しむことは、豊かな食文化への貢献ともなるのです。